ごはんに砂かけする猫の心理について考えてみる
猫の不思議行動のひとつが、ごはんに対して”砂かけのしぐさ”をする、ということです。
わが家では茶トラずがよくしていますが、特にちくわが激しくてしつこい😅
なぜ、猫はこんな行動をとるんでしょうか?
トイレの後にする砂かけ行動
まず、猫がトイレの後に砂かけをする理由から考えてみます。
外で暮らす猫は、天敵や他の猫を寄せ付けないように、自分の臭いを消す必要があります。
そのため、排泄物は念入りに砂をかけて隠すようです。
逆に、強い立場の猫は排泄物を隠さず、自分のテリトリーを主張するともいわれています。
つまり、飼い猫で砂かけ行動をしない子は、自分がその家の中で優位に立っていると感じているか、他の猫や人に対して警戒心を持っていない、つまり家の中は安全だと思っていると言えると思います。
執拗に排泄物を隠す子は、家の中において何かしらの不安を感じているのかもしれません。
わが家の猫は、比較的砂かけがしつこい気がします。
アビーは元野良なので、砂かけが激しいのは分かるんですが、隠すのがとても下手💦
しつこくトイレの淵や壁を掻くけど、ほとんど砂を掻かないので全然隠れない・・・😅
よくこれで3年も外でやってこれたな、というくらい。
ちくわは排泄前に掘るのが下手なうえに、粒の大きいシステムトイレの砂を好むので、隠そうと思っても砂がうまく乗らず、ウンチを蹴散らしてしまう事がよくあります。
なのでかなりしつこく砂かけしてます。
つみれは排泄時の体勢が変なので、トイレの外にこぼれてしまうことがありますが、粒の小さい固まる砂でするので割とうまく隠してますね。
排泄前の砂掘りはかなり念入りで、底が見えるまで掘ってます・・・😅
なるとは臭いに敏感なので、自分のモノのみならず、隠しきれていない他も子のウンチを隠すときも。
トイレの砂かけに関しては、上手かどうかはともかく、ちくわが一番神経質な感じ。
もしかすると、自分が兄弟の中で弱い立場だと思っているのかも。
ごはんに砂をかける行動
さて、ごはんに対してする砂かけ行動ですが、実ははっきりとした理由は分かっていないようです。
いくつかの説について、わが家の猫の行動と照らし合わせて考えてみたいと思います。
敵や他の猫を寄せ付けないため?
よく言われているのは、食べ残しの臭いで敵や他の猫が近づいてくるのを防ぐためというものです。
これは排泄物のときと同じ理由ですね。
実は最近、ごはんに砂かけ行動するのは、ごはんが排泄物の臭いがするから、という説があるそうです。
猫の腸は比較的短いので、排泄物には未消化物が結構残っていて、ごはんの臭いと排泄物の臭いを混同している、というわけです。
そういわれてみると、ちくわはトイレから帰ってきたら必ずといっていい程ごはんに砂かけします。
まるで、まだウンチが隠れてなかった!とでもいうように😅
かなりしつこく、近くに何かが落ちていたらかけられてしまうので、私のスリッパがお皿に乗っかってることも💦
ウンチと間違えているんだとしたら、結局は自分の臭いを消したいという行動なので、やはり立場の弱い猫がよくするんではないかと思われます。
いよいよ、ちくわ最弱説が濃厚になってきた!?
後で食べようと思っている?ごはんが気に入らない?
今はいらない・お腹いっぱいだから後で食べるために隠しておく、というのもよく見かける説ですが、少なくともわが家の猫はちょっと違うような気がします。
というのも、ごはんを食べる前にも関わらず、臭いを嗅いでカキカキすることがよくあるからです。
この場合は、おそらく単純にそのごはんの臭いが気に入らないんでしょうね。
以前、いつもと違う新しいフードを出したらすぐに砂かけしたことが。
そのフードは食いつきが悪いので、上からいつものお気に入りフードをかけて出します。
それと同時に、いつものフード100%の皿を出すと、混ぜた皿に砂かけし、100%の方を食べ始める。
つまり、混ぜた新しいフードの臭いが気に入らないんですね。
いつものフード100%のお皿が空になって、私が追加しないでいると、そのうち混ぜ物フードのお皿にも口を付けます。
ですので、この場合は『排泄物と間違えている』とか『お腹いっぱいだから』とかではなく、単に気に入らないからやっている行動なんだろうと思っています。
良かれと思って出したちょっといいフードに必死で砂かけしている姿を見ると、ちょっとやるせなくなりますね・・・💧
結局よく分からない?猫の心理
そういえば、保護する前はアビーもよく残ったごはんに砂かけしていましたが、今では全くしなくなりました。
ウチが安全な場所で、臭いを消さなくても大丈夫だと思ってくれている証拠なのかもしれません😊
箱入り息子なのに必死で砂かけする兄弟たちは、いったい何に怯えているんでしょうか😆
単にもっと旨いものをよこせ!と言っているだけな様な気もしますが。
食べ物の心配をしなくていい、飼い猫らしいワガママ行動なのかもしれませんね。