お腹にいいフードの条件
猫の便通はフードを変える事で改善されることがあります。
わが家では、つみれの軟便をきっかけにフードの再検討をすることに。
どんなフードを選べばいいか、ちょっと調べたことをまとめました。
目次
軟便にいいフードってどんなもの?
前回の記事の最後に、つみれの便通のためにフードを見直そうと思っていると書きました。
つみれの場合たまに便が緩いことがあるので、『軟便に良さそうなフード』ってどんなものか調べてみました。
軟便には次のようなフードがいいとされているようです。
良質な肉や魚が主原料となっていて、たんぱく質量が多いもの
猫は肉食動物なので、肉や魚といった動物性たんぱくを多く含むフードは消化吸収しやすいです。
AAFCO(米国飼料検査官協会)で定められている基準では、成猫のフードのたんぱく質量は26%以上とされていますが、理想をいえば30%以上は欲しいところ。
たんぱく質量の多いフードといえば、グレインフリー(穀物不使用)フードが挙げられます。
高級なグレインフリーフードでは、たんぱく質量が40%程度のものもあるんです。
グレインフリーのフードは以前にもいくつか試したことがあるんですが、あまり食いつきがよくなかったんですよねー。
それに、グレインフリーフードは食物繊維が少ないことが多いです。
『便通の改善』という点においてはたんぱく質量だけが全てではないので、総合的に見てバランスのいい物を選ぶのが良いでしょうね。
最適な食物繊維が適度に含まれるもの
食物繊維には『水溶性』と『不溶性』の2種類があり、それぞれ効果が全然違うんです。
『水溶性食物繊維』は水分保持力が高く、消化物をゼリー状にする事で便を柔らかくし、お通じを良くする効果があります。
便秘には良いですが、摂り過ぎると下痢を引き起こす事になるので、軟便の子には逆効果の場合も😫
食品でいうと、今ダイエットサプリとして人気のサイリウム(オオバコ種皮)なんかがこれにあたります。
一方『不溶性食物繊維』は、腸内容物のカサを増してぜん動運動を活発にし、適度な硬さと量の便の排出を促します。
そのため軟便の子には効果あり!ですが、摂り過ぎると便通が悪くなるので、便秘気味の子には注意が必要。
また、『不溶性食物繊維』は体内で分解されないため、摂り過ぎると逆に胃腸に負担がかかるようです。
穀類や豆類、きのこなんかに多く含まれます。
このように、同じ食物繊維でもその効果は正反対といってもいいくらいなので、状態にあった食物繊維を適度な量摂る事が大事になります。
軟便を改善したい場合、主に『不溶性食物繊維』を摂るのがいいでしょうね。
腸内環境を整える成分が配合されているもの
乳酸菌やビフィズス菌といった腸内細菌、ビール酵母やオリゴ糖など、腸内を整える作用のあるものが配合されていると、より効果的に便通を改善することができます。
最近ではこういった『プロバイオティクス』が配合された猫用フードもたくさん出ていますよね。
最初にこれは!と思ったのは、ヒルズの腸内バイオームという商品。
こちらは腸内細菌叢(腸内フローラ)を最適に整えるために配合を考えられた、獣医師が勧めるフード。
たんぱく質量がとても多く、繊維質の量も十分、そしてカロリーが低いので、つみれには最高!
実際にすごく便通が良くなった、という報告もたくさんあって、これがいい!と思ったんです。
ただ、このフードは『特別療法食』と呼ばれる、医師の処方で出されるべきフード。
ネット通販でも購入できますが、基本的には医師の指導のもと給餌しないといけないので、自分の判断で勝手に与えるのは宜しくありません。
ヒルズの療法食には他にも消化サポートしつつダイエットも出来るフードもありますが、それらはつみれの事を病院で相談するレベルになってから考えたいと思います。
ウチの子に最適なフードの条件まとめ
ウチの猫たちはチキン味のフードが好きな傾向にあるので、主原料が鶏肉のものがいいかなぁ、と思います。
これまでの話を踏まえて、『ウチの主食』候補は以下の条件で絞り込みました。
- 良質な鶏肉が主原料で、たんぱく質量は30%以上
- 穀類は含まれていても消化にいいもの
- 不溶性食物繊維が適度に配合されているもの
- 腸内環境を整える配合(プロバイオティクス入りなら尚良し)
- 合成添加物不使用
- カロリー控えめ
- 価格が手頃(これ大事)
いいものはお高かったり、効果がありそうで手頃だけど主原料が穀類だったり、たんぱく質量が今のフードより低かったりと、なかなか難しかったんですが、何とか2つほど候補が見つかりました。
ちょっと話が長くなりそうなので、続きは次回にしたいと思います。
次回は、選んだフードの紹介と実際に食べてもらったレポートをお届けします。