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猫とコロナウイルス

2020年3月5日
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猫コロナウイルスは脅威か?

ヒトのコロナウイルスは猫に感染しませんが、猫が感染する『猫コロナウイルス』は存在します。

この猫コロナウイルスはヒトに感染するコロナウイルスとは全く別種で、ヒトに感染することはありません。

猫コロナウイルスってどんなウイルス?

猫コロナウイルスは、日本の飼い猫の半数は抗体を持っていると言われる、病的な症状を引き起こす確率の少ないウイルス。

猫コロナウイルスには、猫腸コロナウイルス(FECV)猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)の2種類があり、猫腸コロナウイルスはまれに下痢などの症状を引き起こします。

恐ろしいのは『猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPウイルス)』で、これに感染するとその名のとおり『猫伝染性腹膜炎(FIP)』という病気を発症します。

FIPは発症するとほぼ助かる見込みがなく、治療薬もないため、発症から数週間であっという間に命を落としてしまうことも多いというとても恐ろい病気です。

調子が悪いので病院へ行ったらFIPと診断され、そのまま1ヵ月も経たずに亡くなってしまった、という猫ちゃんの話をいくつも聞いたことがあります。

感染経路は?

FIPウイルス自体は感染力が非常に弱く、猫同士で感染することはないと考えられています。

ではどうやってFIPに感染するのか?

実は、FIPウイルスの発生は、猫の体内で猫腸コロナウイルスが突然変異することで起こるんです。

猫腸コロナウイルスは糞便や唾液から容易に感染するため、どんな猫ちゃんでもFIPにかかる危険があると言えます。

FIPウイルスへの突然変異は、強いストレスや免疫力の低下などにより起こると言われていて、若齢または高齢の猫に多く、また比較的純血種に多いようです。

FIPとはどんな病気?

FIPには2つのタイプがあります。

  • 滲出型(ウェットタイプ)・・・腹水または胸水が溜まる
  • 非滲出型(ドライタイプ)・・・内臓に肉芽腫を形成

どちらも致死率は非常に高いですが、ドライタイプの方が平均余命は長く、ウェットタイプの場合は多くが発症から2ヵ月以内に命を落とします。

症状としては以下がみられるようです。

  • 発熱
  • 嘔吐
  • 食欲減退
  • 下痢
  • 呼吸困難(ウェット)
  • てんかん(ドライ)

ウェットタイプではお腹や胸に水が溜まり、それが肺を圧迫することにより呼吸困難が生じます。

ドライタイプでは眼や脳内に炎症が起こるため、麻痺や痙攣などの神経症状を引き起こします。

診断方法

猫コロナウイルスに感染しているかどうかを調べるには、血液中の抗体検査や、血液や糞便中のウイルスを検出する遺伝子検査(PCR検査)などがありますが、いずれも感染しているウイルスが無害な腸コロナウイルスなのかFIPウイルスなのかを判別できません。

飼い猫の多くが猫コロナウイルスの抗体を持っているので、ここで陽性になったからといってFIPだとはいえませんよね。

FIPにかかっているか診断するためには、上記の検査と併せてレントゲン検査やエコー検査などを行い、胸水・腹水が溜まっていないか確認する方法があります。

治療方法

基本的に治療方法はありません。

ステロイド投与や、インターフェロンでの免疫調整をすることで、症状を緩和する事くらいしかできないようです。。

胸水・腹水が溜まっている場合には水を抜くことで呼吸が改善されますが、いずれもわずかな延命治療でしかないところが、飼い主さんにとっても辛いところですね。。

日本では治療薬は無いんですが、実は海外ではFIPに有効な薬ができたとの嬉しい報告が!

『MUTIAN』という薬で、まだ歴史が浅いため完治するとはいえませんが、寛解が期待できるFIP抑制剤です。

入手はMUTIAN協力病院を受診することで可能ですが、協力病院はまだ日本に数件しかありません。

個人輸入もできるようですが、投与量などは医師の判断が必要。

そのため、最寄りの病院で投薬管理をしてもらいながら、個人輸入を仲介するセラーさんと三者で協力して投薬を進める事になります。

ただ、日本未承認薬であるため保険も効かず、非常に高額なため、クラウドファンディングで費用を募って治療をする人も。

発症してからは悠長にしていられない病気ですし、現状では日本で実際にこの薬を使うのはハードルが高いようです。。

一刻も早く日本で承認されることを期待したいですね。

予防するには?

猫コロナウイルスに感染している以上、いつFIPウイルスへの突然変異が起こるか分かりません。

抗体検査で陽性反応が出た場合は、ストレスを与えない、免疫力を高めるサプリメントを与える、バランスの良い食事を与える、などの方法で健康面に気を遣うのが良いでしょう。

猫コロナウイルス自体に感染しないようにするには、

  • 他の猫との接触を避ける
  • 接する人間がウィルスを持ち込まないように消毒を心がける

ヒトのコロナウイルスと同様、猫コロナウイルスにも石鹸やアルコールが有効なので、飼い主が他の猫に触れる機会があった場合、しっかり手を洗ってから、不安なら服も着替えてから愛猫に触れましょう。

こちらのペット用消臭スプレー『カンファペット』は、消臭だけでなく除菌効果が優れています。


殺菌効果の高い次亜塩素酸ナトリウムが主原料でありながら、特殊な製法で中和させることでペットが舐めても安全な無害な商品になっています。

多くの病院や大手食品会社でも導入しているようですし、信頼度は高いと思います👍

幅広い菌やウイルスに対する除菌効果があり、猫コロナウイルス・犬コロナウイルスに対する除菌効果も実証されているそうですよ✨

もちろん、ヒトが使っても問題なく、インフルエンザやノロウイルス予防にも役立ちますので、猫ちゃんと一緒にウイルス対策をするにはもってこいですね😊

猫にとって、ヒトの”新型コロナウイルス”は脅威ではありませんが、FIPウイルスは大変な脅威。

FIPにならないためにも、できるだけ猫ちゃんにストレスを与えないように過ごさせてあげたいですね。