猫のひげは何故長い
前から思っていたことがあるんですが、アビーは体の割にひげが長い気がするんです。
特に少し感情が高ぶってひげが前のめりになっていると『長いなぁ』と思います。
アビーは顔が小さいので相対的に長く見えるのかな、とも思えるので、試しに長さを測ってみる事に。
でも猫のひげは敏感なので、物差しを当てると動いてしまうし、嫌がるのでなかなかうまく測れないんです💦
なので大体の長さなんですが、兄弟たちは6~6.5cm、長くて7㎝くらいなのに対し、アビーは7.5㎝平均くらいありました。
体の大きな3兄弟より、1㎝近く長かったんです😲
そりゃあ長く見えますよね❗
では、猫のひげの長さってどうやって決まっているんでしょう?
猫のひげの役割
猫のひげは、通常の毛『体毛』に対して『洞毛(どうもう)』と呼ばれています。
洞毛の根元にはたくさんの神経が通っているので、わずかな刺激でも敏感に感じ取ることができます。
猫の洞毛は、鼻の横以外にも何ヵ所かに生えていて、以下のように呼ばれています。
- 上毛(じょうもう):目の上の眉毛のような毛。約6本
- 頬骨毛(きょうこつもう):頬骨の上の毛。1~2本
- 口角毛(こうかくもう):口の端の方に生えている毛。1~2本
- 上唇毛(じょうしんもう):鼻の横の長い毛、いわゆるひげ。約16本
- 頭下毛(とうかもう):アゴの下の短い毛。数本
- 手根毛(しゅこんもう):前肢の手根球(一個だけ離れた肉球)辺りに生えた毛。2~4本
それぞれの部位に必要な役割がありますが、いずれも敏感なセンサーとして働いているようです。
例えば、障害物があると敏感に察知して避けることができますし、上毛に何か刺激があると素早く目を閉じます。
さらに、温度や湿度、わずかな空気の動きも感じることができるので、獲物の動きや距離などを測ることができます。
猫は目があまり良くないので、こうしたセンサーが狩りに大いに役立っているんでしょうね😊
また、猫のひげは感情を表現するパーツでもあります。
興味があるものを目の前にしたとき、面白いようにひげが前に向きますよね。
眠い時やリラックスしているとき、ひげは下を向き、怯えている時には後ろにピタッと張り付いたようになるそうです。
ひげの長さは何故違う?
ひげの長さは個体差があるようですが、ひげが長いと何か得があるんでしょうか?
『猫はひげで通れる隙間かどうか判断している』と言われますよね。
猫は狭いところを通り抜ける動物なので、この能力は重要です。
では、大きな猫や太っている猫ほどひげが長いのか、というとそうでもないんですよね~。
実際、わが家で最もひげが長いのは一番小さいアビーですし、一番大きなつみれはむしろ他の子より短いくらい😗
『通り抜け』に関しては、ひげだけで判断しているわけではなさそうです。
話は変わりますが、『世界一ひげが長い猫』としてギネス認定されているのはフィンランド生まれのメインクーンで、そのひげの長さは19㎝なんだそうです!😲
他にもひげが長い猫ちゃんとしてブログなんかで紹介されているのは、メインクーンやノルウェージャンだったりアメリカンカールの長毛ちゃんだったりで、立派な毛並みの長毛種の猫ちゃんが多い気がします。
体毛の長さもひげの長さと無関係ではないんではないかな、と予想しています。
では、短毛の子でもひげが比較的長い子がいるのはなぜでしょうか。
ひげはセンサーの役割をしているので、ひげが長いとその分より広範囲の情報を仕入れることができますよね。
また、ひげが長い方がより感情をアピールできる気がします。
そこで私の勝手な想像では、次のような特徴がある子が長いひげを持つのではないかと。
- 外に出ることがある子
- 元々外で生活していた子
- 慎重な性格の子
- 感情の起伏が激しい・好奇心旺盛な子
アビーは元野良で慎重な性格ですし、次にひげが長いちくわは好奇心旺盛。
この想像、あながち間違ってないんでは❗❓
って完全にこじつけですが😆
”ひげが長い猫ほど優秀”といわれているとかいないとかいう話も聞きますので、外の世界で3年も健康で生き延びてきたアビーは、おそらく『優秀な猫』なんでしょう😆
それからすると、体の割にひげの短いつみれは・・・という事になってしまうんですがね😅
いずれにせよ、猫のひげは魅力的です。