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猫の保険を選ぶポイント(後編)

2020年7月21日
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前編では、保険を選ぶにあたって注意したい点、選択のポイントなどをご紹介しました。

今回は、私が実際に検討した保険の内容や、最終的に選んだものについてご紹介したいと思います。

ペット保険を扱っている保険会社

現在、国内でペット保険を販売しているのは以下の15社です。

損害保険会社

少額短期保険会社

このうち私が気になった4社について、保険料や補償内容を比較しました。

※これから書くことは、あくまで私が調べて理解した範囲の情報ですので、最終的にはご自身でよく内容を確認されたうえで検討してくださいね!

私が検討した保険商品

アイペット『うちの子』『うちの子ライト』

動物病院などで名前を目にすることも多い『アイペット』ですが、今回検討した中では唯一の損害保険会社です。

アイペットには『うちの子』と『うちの子ライト』という商品があります。

アイペットを検討しようと思ったのは、『うちの子ライト』の保険料がかなり手頃な事と、アイペットの特徴である『窓口精算』が魅力的だったため。

窓口精算は、人間の保険と同じように保険証を病院(対応病院のみ)の窓口で提示すれば補償分が差し引かれた料金を支払う事ができるシステムで、ペット保険ではこのアイペットとアニコム損害保険でしか扱っていません。

ところが、この窓口精算ができるのは『うちの子』のみ

『うちの子ライト』は対象外なんですよね~。

【補償内容(保険料は「猫・3歳」の場合)】

プラン
保険料
(月額)※1
免責金額
補償割合
通院補償
入院補償
手術補償
年間最大補償額
うちの子
2,890円
なし
70%
12,000円/1日

年間22日まで
30,000円/1日

年間22日まで
15万円/1回

年間2回まで
122.4万円
2,320円
なし
50%
12,000円/1日

年間22日まで
12,000円/1日

年間22日まで
10万円/1回

年間2回まで
72.8万円
うちの子
ライト
920円
3万※2
90%
なし
手術を含む
連続した入院

手術1回につき
10日まで
50万円/1回

年間2回まで
100万円

※1:WEB割引後(10%)の金額
※2:最低支払対象治療費

上の表の補償内容を見ると分かるように、『うちの子ライト』は通院補償がありません。

その分、手術に対する補償は手厚くなっていて、手術とそれに連続した入院は1回あたり50万円まで、補償割合は90%もあるので、高額な手術でも自己負担をかなり抑える事ができます。

免責金額3万円と書いてありますが、これは厳密には免責とは違い『最低支払対象治療費』の設定です。
(免責金額については前編の項目を参照してください→コチラから

3万円以上の治療費でないと保険請求できませんが、請求時にはこの3万円も含めた全ての治療費が補償対象になります。

つまり、『うちの子ライト』は、滅多にない高額な手術が必要になった場合にのみ備える分、保険料を抑えたプランという事になりますね。

一方『うちの子』は、免責なしで通院1日12,000円まで補償されるし、何といっても窓口精算が出来るのが魅力ですが、保険料は少々お高めな設定になっています。

【アイペットのその他の特徴】

  • 多頭割引・・・3頭までは1頭あたり2%割引、4頭からは1頭あたり3%割引
  • 無事故継続割引・・・1年間保険金の支払いがなかった場合、継続後の保険料を5%割引
  • ペット賠償責任特約(オプション)・・・ペットが他人にケガを負わせたり他人の物を壊した場合の補償

PS保険(ペットメディカルサポート)

PS保険で私が感じたのは、補償内容が比較的シンプルな保険だなぁ、という事。

まずは補償内容を見てください。

【補償内容(保険料は「猫・3歳」の場合)】

プラン
保険料
(月額)
免責金額
補償割合
通院補償
入院補償
手術補償
年間最大補償額
充実プラン
2,760円
なし
100%


堅実プラン
2,170円
なし
70%
10,000円/1日

年間20日まで
20,000円/1日

年間30日まで
10万円/1回

年間2回まで
100万円
基本プラン
1,580円
なし
50%


補償割合は100%、70%、50%と3段階の設定がありますが、補償額や回数制限が全て一律なんです。

しかも、通院・入院・手術あわせて年間最大補償額が100万円、さらに事故で歩行が困難になった際に、車イスなどの装備・装具の費用が補償される『車イスの補償』というのが付いていて、それを合わせると年間110万円の補償というのは業界最高クラス✨

100%補償ともなれば保険料はそれなりに高いですが、年齢による保険料の増加率が低い(前編を参照)ので将来的にはかなりお得な設定だといえそうですね。

【PS保険のその他の特徴】

  • 獣医師ダイヤル・・・24時間365日獣医師による無料電話相談サービス
  • 車イスの補償
  • ペットセレモニー特約(オプション)・・・火葬費用等の費用補填

ペッツベスト『NEWセレクトBEST』

ペッツベストの最大の特徴は、PS保険とは反対に選択肢が多いこと

ワイド、フィット、ミニの3種類の補償金額設定がありますが、それぞれに免責金額2万~10万円、補償割合60%、80%が設けられていて、保険料も細かく設定されています。

その組み合わせはなんと28通り!(特約あり・なしを分けた場合)

【補償内容(保険料は「猫・3歳」の場合)】

プラン
保険料
(月額)※
免責金額
補償割合
通院補償   入院補償   手術補償
年間最大補償額





ワイド
2,250

2万
80%





100万円
1,680
60%
1,240

5万
80%
通院・入院・手術の区別なし
930
60%
回数制限・1日あたりの限度額なし
590

10万
80%
440
60%





フィット
940

2万
80%





50万円
700
60%
470

5万
80%
通院・入院・手術の区別なし
350
60%
回数制限・1日あたりの限度額なし
160

10万
80%
120
60%

ミニ
800

2万
80%
通院・入院・手術の区別なし

20万円
630
60%
回数制限・1日あたりの限度額なし

※特約なしの場合

保険料は細かいですが、年間最大補償金額は3通りで、通院・入院・手術の区別はなく、1日あたりの限度額や回数制限もないので、細かいことを気にせず保険請求できそうですね。

手厚い補償からライトな補償まで、ペットそれぞれに合ったものを選べるというのは他ではない面白い特徴です。

ただしこの保険、年間最大補償額の限度額に達した時点で保険契約が終了となり、継続は不可です。

保険請求する際は注意した方がいいかもしれません。

【ペッツベストのその他の特徴】

  • プレミアム特約・・・これを付けることでCT、MRI、放射線治療、心臓手術など様々な医療費が補償対象になります。数十円~2、300円程度ですし、後から付加できないので絶対初めに付けておいた方がいいです

SBIいきいき少短

様々な金融商品を扱うSBIグループが販売しているだけあって、こちらの保険は何といっても保険料が安い

補償割合50%のライトプランなら、猫ちゃんであれば月あたりの保険料が生涯1,000円を超えることはありません。

【補償内容(保険料は「猫・3歳」の場合)】

プラン
保険料
(月額)※1
免責金額
補償割合
通院補償   入院補償   手術補償
年間最大補償額
プラン70
スタンダード
1,827円
なし
70%
通院・入院・手術の区別なし
70万円
プラン70
ライト
819円
7,000円※2
回数制限・1日あたりの限度額なし
プラン50
スタンダード
1,305円
なし
50%
通院・入院・手術の区別なし
50万円
プラン50
ライト
585円
5,000円※2
回数制限・1日あたりの限度額なし

※1:WEB割引後(10%)の金額
※2:入院の場合は日数分

ライトプランは免責金額が設定されていますが、5,000円、7,000円ならまあ安いしいいか、と思いますよね。

ところがこれ、入院の場合は1日あたりの金額になるので、例えばプラン50ライトだと、5日間入院した場合は5,000円×5日で25,000円が自己負担となるんです。

ここだけ注意が必要ですが、免責なしのスタンダードでも保険料は安く、年齢による増加も少ないですので、保険料の安さで選ぶなら選択肢の上位に入ってくると思います。

ポイントを絞って比較

どの保険も特徴的で、どれもよく見えてきますね。

わが家にベストな保険を選ぶために、ここは外せない!というポイントを絞って比較してみました。

やはりわが家は万が一歯周病になったときのために歯科治療の補償があると助かるなぁ、という事で、迷ったときの選択材料として歯科治療を加えました。

PS保険の100%補償は6歳猫だとWeb申請できないので除外し、ペッツベストは補償内容が中間のフィットで補償割合80%のみで比較しました。

保険料が高いものは厳しいし、かといって免責が高いのも苦しい・・・。

この表の○×バランスを見ていると、ベストな保険が見えてきましたよ。

わが家が選択した保険はコレ!

検討の結果、わが家の猫保険は『PS保険』にしました✨

補償割合50%の一番保険料が安いプランで、6歳のアビーで月額2,130円です。

保険料が比較的安くて将来もあまり上がらないのに補償額が高く免責もない事と、歯周病による歯科治療も対象であることが決め手でした。

アビーの保険証券

なんですが、実は今回アビーだけPS保険に加入させて、3兄弟は1年限定で『ペッツベスト』にしたんです。

というのも、現在わが家では車のローンがあと1年残っていて、家計がちょっと苦しい・・・という状況💦

ローンが終わった1年後に3兄弟もPS保険に入れる予定で、免責金額が5万だけど補償割合は80%の、保険料が安いプランを選びました。

1年限定なので、高額な治療費がかかったときだけ補償してもらえればいいかな、と。

ペッツベストの保険証券
裏面の告知内容

PS保険は3歳に1回しか保険料が上がらないので、現在3歳の3兄弟は来年入っても保険料が変わらないんですよ。

こういう選択ができるのも、保険料の増加率が低いPS保険ならではですね👍

因みに、ペッツベストは申し込みから約1週間で保険証券が届いたのに対し、PS保険は1ヵ月以上かかりました💦

審査に落ちたんじゃ・・・とヤキモキして問い合わせちゃいましたが、審査は無事通って証券発行待ちだったようです。

それから、保険期間が始まっても病気の場合は補償されない『待期期間』というものがあります。

これは、保険開始日より前に発症していた病気は補償されないという原則に基づくもので、潜伏期間等を考慮して大体1ヵ月くらい設けられていることが多いです(ガンの場合は2ヵ月の事も)。

ところが、PS保険にはこの待期期間がないので、アビーでいうと8月1日の保険期間初日に病気で通院しても保険請求することが可能なんです。

これで、アビーに何かあっても安心して病院に連れて行けます✨

保険選びに迷っているうちに愛猫が病気になってしまった・・・なんて事にならないように、早めに保険を検討しておきたいですね。

以上、私の保険の選び方でした。

実際に保険金請求した記事はこちら
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