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つみれの体重減少の原因は?②

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前回、つみれの体重減少が気になったので血液検査を受けた話を書きました。

先週末詳しい話を聞きに病院へ行ったんですが、実はその前に電話でちょっと気になる事を言われていたのでかなり不安だったんです。。

電話で言われたのは、腎臓の数値でちょっと高いものがいくつかあるので、今後どのように治療をしていくか詳しく話をしたいと。

『腎臓』という事を言われると思っていなかったので、かなり動揺しました💦

因みにどのくらい悪い感じですか…?と聞いてみたんですが、電話をかけてきたのは看護師さんで、細かい話になるので電話では…と言われてしまい、さらに不安に😨

そこから数日間、猫の腎臓病に関する本を読んだりネットで色々調べたりして落ち着かない時間を過ごしました。

気になる検査結果は…

そして土曜日、ドキドキしながら診察室へ。

まず検査結果をざっと見た印象は、『意外と悪い数値が少ない』でした。

体重が減った原因として一番気になっていた『甲状腺ホルモン』は正常値で、中性脂肪も正常、貧血もナシ。

正常値から外れていたのは3項目で、クロールがやや低く、クレアチニンとSDMAが高いという結果でした。

このうちクロールは、病院で過度なストレスがかかると低くなったりするので特に気にする事はないとのこと。

問題なのが『クレアチニン』と『SDMA』の高値。

これってどういうものなんでしょうか?

『クレアチニン』と『尿素窒素(BUN)』

腎機能の低下を測る意味でよく使われるのが『クレアチニン』と『尿素窒素(BUN)』という指標。

いずれも通常は腎臓でろ過されて尿として排出される代謝物なので、血中の濃度が高いということは腎機能が低下してろ過しきれなくなっているという事になります。

クレアチニンは、筋肉を動かすためのエネルギーを消費したときに生産される代謝物。

ですので、数値は筋肉量に比例します。筋肉量が多い子は高く出ることがあるし、高齢で筋肉が落ちている子は腎臓が悪くても数値が上がりづらかったりします。

BUNはタンパク質が分解された後に出来る代謝物で、食後、特に高タンパクな食事を摂った後だと高く出ることもあります。

クレアチニン、BUNともに割と変動するうえに腎臓以外の要因にも左右されがちな数値なので、一度高値が出たからといってそれだけでは判断せず、他の項目や尿の状態と併せて判断する事が重要なようです。

腎機能低下のマーカー『SDMA』

比較的最近腎臓病のマーカーとして使用されるようになったのが『SDMA』で、タンパク質が分解されるときに出来る『対称性ジメチルアルギニン(SDMA)』という物質の血中濃度を測定します。

通常は90%以上が腎臓でろ過されることから、腎臓病に特異的な指標として用いられます。

クレアチニンのように筋肉量の影響を受けないので、高齢猫や痩せた猫には特に有効な検査項目です。

クレアチニンやBUNは腎機能の低下がかなり進まないと上昇しないのに対し、SDMAは早い段階で上昇するので、腎臓病の早期発見につながるといわれています。

ただし、SDMAは検査結果のブレが大きいらしく、一度だけ高かったからといって腎臓病とはいえず、持続的に高い事が指標となるようです。

つみれの状態は?

つみれの異常値が出た2項目はこんな数値でした。

  • クレアチニン:2.9 mg/dL(基準値:0.8-2.1)
  • SDMA:20 μg/dL(基準値:0-14)

まずクレアチニンに関して、つみれは筋肉量が多いせいか、過去の血液検査でも1.6や1.8といったちょっと高めの数値が出ているんですよね。

とはいえ、今回はそれと比べても結構高かったので、あまり良い状態ではなさそうな感じ。。

SDMAは、今回の検査を実施したIDEXXによると、20を超えると総合的な尿検査の結果を踏まえ手順に従って対処する必要があるレベルのようです。

獣医師からは、薬を始めてもいい段階なのかな、と言われました。

今後もし病気が進行して長期的に薬を服用しなくてはならなくなった場合に私たちが困らないように、練習の意味もかねて薬を始めてみたら、という事で、紹介されたのは『テルミサルタン』という薬でした。

液体と錠剤がありましたが、錠剤は4分割分を一日一回でいいというのでそちらを出して頂きました。お値段も結構違ったので…😓

4分割されたテルミサルタン

薬を飲まずに何かやるとしたら、腎臓病の療養食などを始めるよりも良質なウェットフードを取り入れる事で水分や適度な栄養を摂り、体重が落ちないように気を付けることかな、という事でした。

無理に療養食にしない、というのは私も同じ考えだったので良かったです。

気になっていた体重の減少について、今回の腎臓の数値に要因がありそうか聞いてみたところ、この数値の状態で体重がここまで減るという事はないのではないかと。

おそらく(サプリで食い付きが悪くなっていたため)食事量が減っていた事が原因で、元々体重が重すぎたのが適正になってきたのでは?

あのままの体重だと今後糖尿病のリスクもあったので、体重が減ったことはつみれくんにとって必ずしも悪い事ではないんじゃないかな、という事でした。

ただ、今後減り続ける事が無いように食事には気を付けて、体重の変化をこまめにチェックする方がいいでしょうという事でした。

当面の対処について考えた

とりあえず薬をもらって帰ってきたんですが、この薬について先日読んだ本に書いてあったのを思い出して読み返してみました。

テルミサルタンは、たんぱく尿の抑制や高血圧時の降圧剤として使うもので、たんぱく尿や高血圧がなければ服用する必要がないとのこと。

そういえば、腎臓病疑いなのに尿検査も血圧測定も提案されてないなぁと。

SDMAが一度高値を示したからといって、それ以上の検査なしに薬を与えることには不安を覚えました。

初期の腎臓病では、食事や運動などの生活習慣を見直すことで薬や療養食なしでも症状が進行せずに過ごせるという話もあるんですよね。

クレアチニンの数値は高かったものの、BUNやリン・カリウム・カルシウムなどの合併症の疑いを示す数値は正常値。

薬を飲ませること自体つみれにとってストレスなうえに、軟便・下痢、嘔吐などの副作用の心配もあるし、ちょっと薬は保留にしようかな…と。

尿検査ができる機会があれば、その結果を踏まえてから薬を始めてもいいような気がしてきました。

それより、今は水をたくさん飲んでもらう工夫をしたり、ウェットフードを多めに食べさせたり、運動させたりすることで体調管理をする事を心がけよう!

つみれは好き嫌いが多く、ウェットよりドライフードの方が好きなので水分補給には苦労しますが。。

色々試してみているところですので、その辺りはまたまとめたいと思います。

そういえば、毛刈り跡の肌荒れはキレイになってきました

つみれの今後の様子は、随時ここに記録していきたいと思います。