鏡の向こうにいるのは
猫は”鏡像認知ができない”と言われています。
鏡像認知とは、鏡に映った自分を自分だと認識する事。
私たち人間は当たり前に出来ている事ですが、この鏡像認知が出来る動物はごく一部の種に限られているんですよね。
鏡像認知できるかどうかを調べるには、『ミラーテスト』という手法が用いられます。
どのような方法かといいますと、まず対象となる動物に麻酔をかけ(ちょっとかわいそう💦)、通常自分では見えない体の部分(ここ大事)にマークを付けます。
麻酔から覚めた動物が鏡に映った自分を見て、自分の体に付いたマークを触ったり調べたりすれば、その動物は鏡に映った像が自分であると認識している、という事になります。面白いですね😊
このテストに成功した動物として、次の種が報告されているそうです。
- ボノボ
- ボルネオオランウータン
- チンパンジー
- バンドウイルカ
- シャチ
- オキゴンドウ
- アジアゾウ
- カササギ
サルでも小型のサルはテストに失敗していますし、アシカ、イヌ、カラス、ヨウムなど、芸を覚えるくらい賢い動物でもテストに失敗しているというんですから、本当に一部の動物しかできない事なんですね~😲
当然、猫も鏡像認知はできないので、猫に鏡を見せると自分の姿にビックリして面白い反応を見せてくれることがあります。
警戒して唸ってみたり、見知らぬ猫ちゃんを探して鏡の後ろを覗いたり😆
以前、実家で飼っていた猫がまだ若かったころ、妹が鏡を近づけながら唸り声を上げて見せたことがあるんです。
鏡像+声の効果は抜群で、追い詰められた彼は終いには『シャーッ❗』と激しく威嚇してました😆
うちの子たちの場合、なに?とちょっとのぞき込んだりはしますが、意外とあまり反応しないんですけどね。
そういう子も多いです。
わが家の天才猫ちくわくんは、鏡像認知とまでは行かないまでも、鏡に映ったものと実物の関係をうっすら分っているんじゃないかと思うフシがあるんです🤔
どういう事かといいますと、ちくわはイラついているときギャーギャー鳴きながら部屋を徘徊しますが、よくキャットウォークの中段に座ってリビングのドアの方を見ていることがあります。
リビングのドアは中央にガラスがはめ込まれていて、夜廊下が暗い時はリビングの室内が映り込んでいるんですね。
で、こちらが動くとガラスに映った像も動くので、のぞき込んで凝視しますよね。そこまでは分かるんです。
するとちくわはおもむろに振り返り、私の方を見るんですよ❗
これって、ガラスの向こうで動いているのが後ろにいる私だと分かっているって事じゃないですか❗❓
それに気づいたとき、私は『ちくわハンパねえ・・・』と驚いたものです😲
まあ、もしかしたら私がワチャワチャ動いている気配を察して振り返ってるだけかもしれませんけど😆
天才ちくわなら分かってるんじゃないかなぁ、と思っている親バカなのでした😊