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つみれの肥満細胞腫~病理診断の結果~

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この1ヵ月つみれの歯科治療について書いてきて、肥満細胞腫の話が後回しになっていましたので、今日はそのことを書きたいと思います。

病理検査の診断結果

肥満細胞腫についての説明は、以前に書いたこちらの記事をご覧ください

歯科治療の術前検査の際、エコーで内臓に異常がないことは確認して頂いたので、つみれの肥満細胞腫は『皮膚型』で、悪性度は低いことは分かっていました。

抜歯手術の際に組織を一部切り取って病理検査に出していたので、その報告書の内容を記しておこうと思います。

専門用語が多くて完全に理解するのは難しいですが、大体こんなことが書いてあるんじゃないかと思います。

  • これは猫に見られる典型的な肥満細胞腫である
  • 皮膚にできたもので、脈管には浸潤していない
  • 腫瘍細胞の核分裂は見られるが頻度は低い(1個/高倍率10視野)
  • ゆえにリンパ節や臓器への転移の可能性は低い
  • 切除面に腫瘍細胞の増殖巣が残っており、腫瘍を取りきれていない

腫瘍を取りきれていないので注意が必要と書いてありますが、元々治療目的で腫瘍を切ったわけではなく、一部を切り取って検査してもらっているのでこれは当然ですね。

核分裂の頻度が低いので、これは悪性度の低い、いわゆる『高分化型』の腫瘍といえると思います。

猫の肥満細胞腫では、ステージ判定で用いるグレードというのは特に決められてはいませんが、犬の場合の基準で判定するなら『低グレード』といっていいんではないでしょうか。

転移の可能性は低いという事でひと安心なのですが、ちょっと気になるのは『肥満細胞腫が多発する(5個以上)症例では生存期間の短縮を示す』という文面。

つみれは耳に複数個と、首の後ろにも1個出来ているんですよね。。

おそらく、ここでいう『多発』というのは全身の色んな場所に5個以上という意味で、つみれの耳のものは多発とは違うんじゃないかとは思うんですけど…。

全身に多発する子の例はネット上でもいくつか見ましたが、そういう子はたいてい原発が内臓で、確かに予後は良くないようでした。

耳につみれのようにたくさん出来ている例は見たことがなく、獣医師も珍しいと仰ってましたし、これは1個とほぼ同じものだと勝手に信じています💨

総括すると、特に変なものではなくよくある皮膚型の肥満細胞腫である、というのが病理診断の結果でした。

写真で見る腫瘍の様子

細胞の病理検査結果は問題ありませんでしたが、腫瘍の見た目も気になるところ。

まずは、耳の状態を写真で見ていきたいと思います。

処置前

これは昨年10月の写真です。

今回、この中で一番大きいものをかなり根元からざっくり切り取って検査に出しています。

切除直後の写真がこちら。

腫瘍切除直後

赤い部分が切ったところで、傷が癒えるまで軟膏を塗ってました。

1週間後

ちょっとボケてて見づらいですが、術後1週間ほどでかさぶたがポロッと取れました。

さらに数日後

それから数日後、切除後の傷口は赤みが消え、キレイになってきました✨

約3週間後

で、これが約3週間後の写真です。

切除後の傷跡は、もうすっかり他の皮膚と同じような感じに戻りました。

とはいえこの傷跡には腫瘍細胞が残っているので、また腫れてくる可能性は大ですが。

腫瘍その後

切除跡はきれいに治りましたが、実はちょっと気になることがありまして。

一番大きくてたまに出血もあった腫瘍が無くなってちょっとスッキリしたせいか、他のブツブツが気になるなぁ…とは思っていたんです。

そしたら先日、ついに出血しちゃったんです…😨

壁際で寝ていて擦れたんだとは思いますが、壁に血がこすれた跡が結構な広範囲に、周囲には少しですが飛び散った血が点々と。。

現在

これはさっき撮った写真ですが、たくさんあるブツブツが結構隆起してきてるんですよね。。

見づらいですが、先端がかさぶたになっているものがいくつかあるので、複数個が出血してるんじゃないかと。

こうなってくると、縁の方のモノとかもう少し切り取って貰っておけばよかったかなぁ…なんて思っちゃいます💧

切り取るとなるとまた手術…?となっちゃうので、なんとか少しでも小さくしたいところなんですが。。

免疫を高めようとサプリメントをちゅーるに混ぜてあげた事もあるんですが、匂いがダメだったようでちゅーるを嫌がるようになってしまい、やめた経緯もあります。

腫瘍を小さくするには、ステロイドや抗がん剤を使った薬物治療がありますが、あまり気がすすまない。。

この前の診察で、切り取らずにステロイド軟膏を塗ってみる方法も提案されたので、今度相談してみようかなぁ、と思っているところです。

悪性度が低い腫瘍とはいえ、大きくなったり出血が頻繁に起こるようになるとやっぱり気になります。

もっと小さいうちに対処しておけば…と思わずにはいられません。

もし愛猫に気になる出来物を見つけたら、大したことないと先延ばしにせず、出来るだけ早く病院へ連れて行ってあげてくださいね。