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猫も夢を見る?(前編)

2020年1月20日
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猫は『寝子』と言われるくらいよく寝ているイメージですが、物音を立てるとすぐに起きてしまって、本当に寝ているのかな、と思う事ありませんか?

今回は、そんな猫の眠りに関するお話です。

少し長くなったので、2回に分けてお届けします。

猫の睡眠時間

猫の一日の平均睡眠時間は約14時間で、一日の半分以上は寝て過ごしています。

でも、そのうち熟睡しているのはたったの1~2時間程度。

『熟睡』とは、いわゆる『ノンレム睡眠』の状態で、この時は体も脳も休んでいます。

体は休んでいるけど脳の眠りが浅い状態が『レム睡眠』で、人間の場合、このレム睡眠とノンレム睡眠を約90分ずつ交互に繰り返しながら眠っています。

ところが猫の場合、一回の睡眠サイクルの中でレム睡眠は30~90分と長いのに対し、ノンレム睡眠は6~7分しかないんです。

寝ている時間は長いんですがそのほとんどが浅い眠りなので、猫は少しの物音で起きてしまうんですね。

猫も夢を見るし寝言も言う

脳が起きているレム睡眠時、人間は眼球が動いたり夢を見たりします。

これは猫も同じらしく、猫の場合は眼球だけでなくひげや手足も動くので、寝ているときに急にピクピクッと動くんです。

レム睡眠中のピクピク動画はコチラ

 

このときは猫も夢を見ているらしく、走っているような動作をしたり、寝言を言ったりするんです!

実はアビーもたまに寝言を言うんですよ。
急に妙に大きい声で鳴くので何事かと見に行くと、ぐっすり寝ているという事が何度かありました😆

熟睡度は体勢で分かる⁉

ノンレム睡眠中は熟睡しているから、より無防備な姿勢になる・・・と思いますよね?

ところが、猫が無防備に横たわっているときは眠りが浅いはずのレム睡眠中で、ノンレム睡眠時は体を立てた姿勢で寝ているらしいんです!😲

確かに体がピクピクして夢を見てるなぁ、というときの方がダラ~ンと横たわっているような気も・・・。

これは、1967年にフランスの睡眠研究者ジュベーが猫に脳波計を着けて行った実験で分かった事らしいです。

フランス,ジュベーの研究結果より

※江戸川大学/『眠りについての解説とすいみんチェック』より引用

ただ、ノンレム睡眠にはその深さに段階があるらしく、図のように(真ん中の猫)体を立てるのは比較的浅い状態で、ノンレム状態が深くなるともう少し体が倒れるそうです。

脳に効く「睡眠学」/宮崎 総一郎 より
ノンレム深め?

この状態から、眠りが浅くなってくると体が開いてダランとなり、その後目が覚めるようです。

眠りが最も深い状態と、眠りが浅く夢を見ている状態の体勢は結構似ているのでぱっと見は分からないかも😓

熟睡中はブチャイク⁉

体勢ではないですが、熟睡しているときはちょっと顔がブチャイクになっている事が多い気がします😆
うっすら目が開いているような、何とも言えない顔なんです・・・。

こういうときって近づいても反応しないんで、おそらく熟睡中なんではないかと。

熟睡中はブチャイク…

猫の貴重な熟睡タイムは邪魔したくない。

それに、猫の夢は狩りのシミュレーションが多いといわれているので、その最中には起こさない方がいいでしょう。

ですので、”猫がブチャイクな顔をして横たわっているときは触るべからず”でいいのではないでしょうか😆

 

つづきは、『猫も夢を見る?(後編)』で。