猫のあくびは眠いからだけじゃない
以前から不思議に思っていたんですが、猫ってまったりしているときに目が合うとかなりの確率であくびしませんか?
なんでかな~、と思って猫のあくびについて調べていたら、その理由が分かってきましたよ。
目次
あくびが出るのはなぜ?
あくびは基本的に眠い時に出るものですよね。
人間があくびをする原因や生物学的な意義についてははっきり分かっていないそうなんですが、眠いときや退屈なとき、脳を活性化させる目的で出ると考えられています。
その他、極度の緊張状態や寝てはいけない状況のとき、酸欠状態のときには、眠くもないのにあくびが頻繁に出ることがありますよね。
そのようなときは、あくびをする事で酸素を多く取り入れ、酸欠を解消したり、ストレスによる脳の発熱を抑えたりする効果があるのではないかと考えられているようです。
猫があくびをするのはこんなとき
猫も概ね人間と同じ理由からあくびをしているようですが、単純な生理現象ではない場面も。
どんなときに猫があくびをするか、ひとつづつみていきましょう。
眠いとき
人間と一緒で、寝る前や寝起きなど、眠くて脳の働きが鈍っているときに、酸素を多く取り入れて脳を活性化させるためにあくびをします。
まあ、猫の場合はその後またすぐに寝てしまう事も多いので、活性化できてるのかどうか怪しいですけどね😆
寝起きの始動の合図
寝起きにあくびと共に伸びをしているときは、これから活動を始めますよ、という合図。
よく見るお尻を高くあげた後に元に戻る伸びの動きは、全身の筋肉をほぐしてリラックスする効果があるので、ヨガにも取り入れられていますね。
この動きの流れで、前脚や後ろ脚を交互に伸ばしながらあくびをしている姿をよく見かけます。
リラックスして気分がいいとき
リラックスして寝転んでいる猫を撫でると、気持ち良さそうに伸びたり、あくびをしたりします。
この時の表情は本当に幸せそうで、見ているこちらも心が和みます。
猫の癒し効果が最大限に発揮される瞬間でもありますね😊
構って欲しいとき
遊んで欲しいのに相手をしてもらえないときなど、退屈で不満に思っているときにもあくびをするようです。
ちくわが相手をして欲しそうにしているけど構ってあげられないとき、近くにジッと座っていてあくびをする姿をよく見ます。
待っている間に眠くなったのかな、と思っていましたが、大体そのすぐ後にウロウロし始め、鳴いたり物を落としたりするので、あれは不満の表れだったんですね💦
緊張しているとき
猫もストレスを感じるとあくびが出ます。
ケンカの途中や動物病院に連れて行かれた時など、緊張したときにそれをほぐす意味であくびをする事があるようです。
気まずいとき
いたずらや粗相をして怒られそうなときや、失敗して気まずいときにあくびをすることも。
これは『転位行動』のひとつと考えられています。
転位行動とは、何かストレスを感じたときに関係のないことをして気分転換をする行動。
伸びや毛づくろい、爪とぎなんかをする事が多いですが、場合によってはあくびとして現われる事もあるんですね。
敵意がないアピール
猫にとって目が合うということはケンカの合図。
猫同士ではなるべく目が合わないようにしていますが、人間に対してはジッと目を見つめてきたりします。
これは別にケンカを売っているわけではなく、猫なりの人間との付き合い方。
『おやつちょうだい!』『構って!』とアピールしたり、『怒らないかな…』と様子を窺ったりするときに目を見つめてくるんです。
そんなときにこちらがジッと見つめ返し過ぎると、何か不穏な空気を感じて逃げていく事も。。
猫と目が合うと猫の方から目を細めてくることがありますが、これは『敵意はないですよ。信頼していますよ。』という気持ちの表れ。
それと同じ意味で、あくびをしてリラックスした姿を見せる事で敵意がないことをアピールしているようです。
猫と目が合ったら、目を細めて見つめ返してあげてくださいね。
目が合うとあくびをする理由
私が不思議に思っていた『目が合うとあくびをする』猫の行動は、敵意がない事の表れだったようです。
一緒に暮らしていて『敵意がない』というのは少し大げさですが、いうなれば『怒ってないよ』とか、『今は特に不満はないよ』『満たされているよ』などといった感情でしょうか。
この『目が合うとあくび』は、まったりとリラックスしているときに出るので、確かにとても満足そうな顔をしている気がします😊
安心と満足の両方を感じているんだな~、と分かったので、次からこのあくびを見かけたらすごく嬉しい気持ちになりそうです✨