鼻血を出したアビー
先週の木曜深夜、アビーが突然鼻血を出しました。
アビーは1年半前の抜歯後から左側だけ慢性的に鼻水・涙が出るようになり、たまにプシュンと鼻水を飛ばしていました。
その夜、激しくプシュプシュする音が聞こえてきて、起きて見ると周辺に血が飛び散ったような跡が!
明るくなってよく見ると、床にも数滴血が落ちてる…。
結構量があるし、ここだけじゃなくてキッチンの床にも。。
以前にも鼻血を出したことがありますが、ここまで量はなかったんですよね。
アビーの顔を見ると、鼻周りに血が…。
拭くとキレイになりましたが、しばらくするとまた汚れていたので、まだ出血は止まっていないようでした。
慌てて病院を予約し、翌日朝イチで連れて行きました。
猫の鼻血というと、ちょっと嫌な感じがします。
猫の鼻血で考えられるのは次のような病気。
- 鼻炎や副鼻腔炎で粘膜が充血している
- 鼻腔内腫瘍
- 血液凝固の異常
- 歯周病 など
猫の鼻腔内腫瘍で多いのはリンパ腫と上皮細胞癌で、ネットで情報を検索すると可哀そうな状態の子の写真がたくさん出てきます。。
顔が腫れてくると既にかなり腫瘍が大きくなっていて、治療の甲斐なく数ヵ月で命を落とす子も。。
鼻炎ならいいけど、腫瘍だったら…。
出血がけっこうな鮮血だったので、そんな不安が頭から離れませんでした。
診察台の上でブルブル震えて縮こまっているアビーの顔と口の中を見た先生は、『顔の腫れや変形は無いし、口の中もキレイだね。』と。
つまり、歯周病というのはなさそうだし、明らかな腫瘍の所見も今のところは無いということ。
ただ、診て頂いている先生は獣医腫瘍科認定医なので、鼻血と聞くとやはりちょっと嫌なイメージはあるようで。
上に載せたアビーの顔と床の血の写真を見せると、『う~ん、(鼻炎だと)こんなには出ないもんなぁ…』とちょっと渋い顔をされました。。
『怖いことを言うようだけど、やっぱり悪いことも頭に入れておかないと病気を見逃してしまうから』という事で、腫瘍も視野に入れて、ひとつずつ可能性を潰していくことに。
猫の鼻は小さく、鼻腔内の細胞を採ったりレントゲンでしっかり確認するには全身麻酔をする必要があるので、いきなり検査はしたくない。
けどちゃんと検査をしないで病気が進行するのは嫌だし、何も見つからなければそれはそれで安心だし、まずは鼻炎の治療を2週間ほどしてみて、改善が見られない(鼻血が出る)ようなら次の検査をしてみることになりました。
以前に鼻血が出たときは、同じように鼻炎の治療をして一週間ほどで鼻水が落ち着いたので止めたんですが、今度はもうちょっとしっかり継続してみます。
家に帰ってくると、アビーはいつものように甘えてきます。
そんなアビーを捕まえて、まずは点鼻薬。
『イニャ~!』と悲痛な声をあげますが、とにかく薬はしっかりやらないとね!
抗生剤の錠剤は、すり潰してちゅーるに混ぜたり、刺身に入れ込んだりして飲んでもらいました。
投薬3日目の今日までの段階で、鼻水はまだ出ていますが鼻血は出ていません。
このまま症状が治まってくれれば。
とりあえず2週間、投薬頑張ろうね!アビー。