新居は快適?温湿度から読み解く猫のきもち
新居に住み始めて2か月半。
一年で最も寒い時期からスタートした新生活ですが、猫たちは快適に過ごしてくれているんでしょうか?
部屋の各所に設置した温湿度計のデータを使って、猫のきもちを考えてみました。
猫が快適に過ごせる『温度』と『湿度』とは?
猫の平均体温は38度~39度で、人間よりも結構高め。
じゃあ猫は人間より暑いのが苦手なのかな?とか、体温が高いぶん快適温度も高い?と迷いますよね。
猫が快適に過ごせる温度・湿度は
21~28℃、湿度50~60%
くらいだといわれています。
一方人間の快適温度・湿度は季節によって若干違っていて、
- 夏:25~28℃、湿度45~60%
- 冬:18~22℃、湿度55~65%
だそうですので、冬の間少し暖かめに設定しておけば、年中猫と一緒に快適に過ごせます。
猫とヒトは相性がいいようですね😊
快適のカギを握る”断熱窓”
さて、新築のわが家ですが、この寒い冬を過ごしてみて実感としてあるのは『アパート時代とは比べ物にならないほど暖かくて快適』ということ。当たり前だろ~!と思われるでしょうが😅
まず一つ目の快適ポイントは、窓が結露しないという事。
アパート時代はガタガタした古い普通のサッシだったので、夜は冷気がめちゃくちゃ入ってきていましたし、朝カーテンを開けるとびっしり結露していたのでそれを拭くことから一日が始まっていました。
一度、サンの部分の結露が凍っていた事があってさすがにビビりましたよ。。
今の家の窓は全て樹脂サッシで、基本はLow-Eトリプルガラス※下で解説してます(一部ペアガラス)。
なので、今のところ全く結露は起こっていません。
あ、湿気の多い脱衣室やランドリールームでは窓のほんの一角が曇っていたことはありますけど。
寒すぎる日は外側が凍っていることは何度かありましたが、内側はそこまで冷えてないんですよね~。
窓に近づくと寒い~という事はないし、室内に冷気が入り込まないのでエアコンもよく効きます。
これが最大の快適ポイントですね✨
窓には結構お金かけましたが、やってよかったと思っています(ペアガラスは標準仕様でした)。
猫たちが寛いでいる場所
以前住んでいたアパートでは、リビングエリア以外が北側であるうえに間取り上玄関の冷気の影響を受けやすく、とても寒かったんですよね。
今の家は、猫の脱走の危険を回避するため生活エリアと玄関エリアが分断されていて、さらに廊下とLDKの間には扉を設けていないので、温めた部屋の空気が家中に流れて行きやすい構造になっています。
とはいえ、リビングのエアコンだけで家の隅々までコントロールするのは難しく、サーキュレーターを設置してはいますがやはり部屋によって温度ムラはあるんですよね。
一応、高気密・高断熱の家の部類に入るわが家、実際各部屋の温度はどうなの?と気になります。。

猫たちが普段過ごしているのは、主に『リビング』『ヌック』『寝室』です。
リビングには高性能の省エネエアコンが付いていて、基本このエアコンで家の温度をコントロールしています。
ヌックはそのすぐ横の一角にあるため、リビングとほぼ同じ温度になっていると思われます。
ヌックは窓が多く、陽が照っているととても暖かいので、日中はなると以外よくここに集まっていますよ😚
寝室はリビングから一番遠い北東の角に位置しています。
エアコンは設置されていますが基本使っていなくて、リビングからの空気が流れ込むようにドアは常に開け放っています。
とはいえ北側なのもありやや寒く、なるとの定位置がこの部屋の窓際のチェスト上なのでホットカーペットを点けています。
夜寝るときは皆あまり寝室に来なくて、リビングのソファやダイニングベンチで寝ていることも多いんですが、ヌックにはホットカーペットやポータブル電源の上といった熱源があるので、そこで寝たりもしています。
各所の温度・湿度を計測してみた
『趣味はモニタリング』といっても過言ではない夫が家の各所に温湿度計を設置しているので、そのデータを利用して猫たちの居場所の快適さを検証してみました。
前出の3部屋プラス、外気温として外壁の北東角、床下(基礎のコンクリート部分)の計5か所のデータを見てみたいと思います。
ヌックの温湿度計を設置したのが最近でそれ以前のデータが揃わないので3月初旬のデータを使用しますが、この間には雪の少ないウチの地域でこの冬一番の降雪があり、かなり寒かったです。
≪計測条件≫
- 計測期間:各所のデータが揃っている3月3日の朝6時~3月10日の朝5時の一週間
- データ計測間隔:1時間毎
- エアコン(リビング)の設定温度:20.5 または 21℃※日中の暖かいときはオフ
- 各部屋の温湿度計設置状況:





わが家で使用している温湿度計は、ハブと計測器をBluetoothでつなぎ、データをスマホで管理できるもの。
※各温湿度計データをモニターするためにはハブが必要です
計測結果
まずは、一週間の温度・湿度変化です。
この一週間の温度について、時間単位で平均したものを一日の温度変化としてみてみました。
室内の温度は、エアコンのあるリビングはやはり安定していて、一日中平均して22~23℃を保っています。
隣のヌックが意外と温度低めなんですが、温湿度計の設置場所が窓横の壁際だからかも?
ただこの部屋は窓が多いので、日中は24℃近くまで温度が上がっている日もあります。
Low-Eトリプルガラスとはいえ、窓の面積が大きいと部屋は暖まりやすいですね~。
反面、夜になるとリビングより寒くなっていて、深夜から朝方には20℃を下回るほど。
これをみると、日中はヌックに集まる猫たちも夜はリビングのソファなどで寝ている理由が理解できる気がしますね😙
寝室は一日を通して温度変化が少ないんですが、常に20℃を下回っています(平均19.4℃)。
ホットカーペット以外の場所では誰も寝ないし、寝室に来てもすぐにリビングへ戻ってしまうのは、やっぱり猫の快適温度から外れているからなのか~。分かりやすい!
しかし逆に言うと、エアコンを点けていないにもかかわらず夜になっても温度が下がらないので、人間にとっては過ごしやすい部屋といえます。
夫肝いりのサーキュレーターシステムのおかげか、家の断熱性能のおかげか、はたまた両方か😆
いずれにしても、リビングから最も遠い北側の部屋でこれだけ温度が一定なのは、家全体が過ごしやすい証拠といってもいいでしょう!
湿度はというと、部屋の中はどこも35~45%で結構乾燥していますね。
一応加湿器も使っていて、スペック的に弱い機種なのでそこまで強力には加湿しませんが、点けていないと30%前後にまで下がるのでないよりはマシ。。
冬だし高気密な家は乾燥しがちだし、24時間換気されてるので仕方ない面もありますが、湿度に関しては猫にとってやや不快適といわざるを得ないかもしれません💧
床下は電波状況が悪いのでデータが途切れ途切れですが、かなり温度が安定していますね。
わが家は一般的な『床断熱』の家で、基礎のコンクリートから断熱する『基礎断熱』より外気の影響を受けやすいといわれていますが、意外にも温度変化がありませんでした。
湿度に関しては、雨・雪が続いた3/3~3/5の間にはさすがに高くなっていますが、すぐに40~50%まで下がっているので、そこまで湿気が溜まっている感じではないのかな?
夏にどうなるかが気になるところです。
この床下温度の安定性と床に入っている断熱材(フェノールフォーム)の性能のおかげか、どの部屋も床が冷たくて底冷えする、という感じはないです。
つみれが床に寝転がっているのも納得✨

まとめ
温度・湿度を測った結果、猫たちにとってのわが家の快適性が分かってきました。
気持ちとしてはこんな感じ?
- リビングはいつも過ごしやすい✨
- 昼はぽかぽかなヌック、夜は快適なリビングと寝床は使い分けたい
- 寝室はちょっと寒いので寝るならホットカーペット必須
- どこも湿度が低くて静電気が気になる!
部屋によっては結構寒いんじゃないかな~と思っていましたが、最も寒い寝室でもそこまで冷えてないことが分かり、実感どおり『わが家はけっこう快適』とあらためて認識できました。
本当はエアコンなしでどられくらい寒くなるか検証できたらいいんですが、猫がいるのでエアコンを切るときないんですよね~。
猫が快適に過ごしてくれているのでそれが全ての答え😊
それにしても、どこが快適か敏感に感じ取って居場所を決めてる猫たちってさすが!です✨