猫が尻尾を噛んでいたら気を付けること
猫が尻尾をペロペロ舐めている行動はよく目にしますし、とても可愛いですよね。
ただ、尻尾だけを執拗に舐めたり噛んだりしているときは問題があるサインかもしれません。
猫はどんなときに尻尾を舐めるのでしょうか。
ただのグルーミング
猫はみんなグルーミングをしますが、その頻度やよく舐めている場所には個体差があるように思います。
わが家で特にグルーミングが念入りなのはつみれ。
つみれは比較的どこも丁寧に舐めますが、特に指先(爪)と尻尾を念入りにお手入れしている姿をよく見ます。
尻尾の付け根はフェロモンを分泌する場所のひとつで、つみれはよくアビーの尻尾を嗅いでいるし、尻尾に対する執着が猫一倍あるのかも?
尻尾は感情表現にも使われますし、猫にとっては大事なものなんでしょうね。
おしゃぶり癖
そもそも猫はなぜグルーミングするのでしょう?
一番の理由は清潔を保つためですが、グルーミングで『安心感を得たい』という場合もあります。
体を舐めると、子猫の頃に母親に舐めてもらった幸せな記憶が蘇り安心感が得られるため、ストレスを感じたときにグルーミングをすることがあるようです。
グルーミングについて書いた過去の記事はこちら
子猫の頃に母猫から離れた子は、『おしゃぶり癖』が残る場合があります。
人の指や指の間などの柔らかい部分に吸い付いたり、自分の肉球をチュパチュパ吸ったり。
毛布などをフミフミするときに、同時に噛んだりしゃぶったりするのも幼い頃に母猫から離れた子に多く見られる行動です。
このおしゃぶり癖のひとつで、しっぽの先を舐める子がいるようです。
舐めすぎてしっぽの先が ”筆” のように細くなっている子の写真をよく目にします。
面白い行動ですが、幼い頃に寂しい思いをした証拠だと思うとちょっと切なくなりますね。
おしゃぶりがエスカレートすると、ウールサッキングという布や紐などを食べてしまう行動に発展する可能性もあります。
おしゃぶりしようとしたら、ブラッシングをしたり一緒に遊んだりして、おしゃぶり以外の安心感を与えてあげるといいようです。
常同障害
強いストレスを感じたときにしっぽの先を噛む行動が見られる場合もあります。
脱毛や出血があるほど執拗にしっぽの先を噛んだり、自分の尻尾を追いかけたりする場合は『常同障害』である可能性が高いです。
常同障害とは、ストレスや不安を感じたときに、全く関係のない行動を何度も繰り返す不安障害の一種。
こちらの記事で常同障害について触れています
常同行動をとっているときは、叱ったり声をかけたり撫でたりせず、無視する方がいいとのこと。
常同行動に関心を払うという行為が、猫にとっての報酬になるからだそうです。
無視できない行動をしている場合は、他の音で行動を中断させ、その後の呼びかけに応じた場合は遊びやおやつなどで紛らわしていくなどの工夫が必要なようです。
こちらの記事に対処法など詳しいことが載っていますので参考にしてみてください。
猫はストレスに弱い動物。
いつもの行動のように見えて、何かサインが隠されているかもしれません。
普段から猫ちゃんの行動に気を付けて、そのサインを見逃さないようにしたいですね。