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猫にとって良い飲み水とは

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以前にも書きましたが、わが家は井戸水を飲料水その他生活用水として利用しています。

水道水と比べ、井戸水はミネラル分を多く含む場合があるため、人間にとっては『おいしい水』といえますが、猫にとっては必ずしもいい水とはいえません。

猫にとっていい水とはどんなものか、わが家の水の水質もあわせてお話ししたいと思います。

猫の飲み水に適した水とは

イエネコの祖先は砂漠地帯に住むリビアヤマネコ。

少ない水で生活できるように体が進化した祖先の体質を受け継ぎ、イエネコもあまり水を飲まない傾向にあることはよく知られていると思います。

水分摂取量が少ないとオシッコが濃くなり腎臓に負担がかかるため、猫は泌尿器系の病気にかかりやすいんですよね。

なので出来るだけたくさん水分を摂ってもらいたいし、飲む水の水質にも気を付けなければいけません。

特に気を付けたい2点に絞り、猫の飲み水として望ましい水について考えたいと思います。

硬度(カルシウム、マグネシウム量)

ミネラルウォーターには「軟水」と「硬水」がありますが、その違いは『硬度』によって分けられます。

『硬度』とは、水1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を表していて、日本ではカルシウムイオンとマグネシウムイオンを炭酸カルシウム量に換算して硬度が算出されています。

WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインでは以下のように定義されています。

炭酸カルシウム量にして

  • 60 mg/L以下・・・軟水
  • 60~120 mg/L・・・中硬水
  • 120~180 mg/L・・・硬水
  • 180 mg/L 以上・・・超硬水

日本の飲料水においては、一般的に硬度100 mg/L 以下が軟水、それ以上が硬水と呼ばれています。

硬度が高い水はカルシウムやマグネシウムを多く含むという事になりますが、これらが多いと尿結石ができやすくなり、膀胱炎など泌尿器の病気のリスクが高まります。

そのため、猫の飲み水に望ましいのは『硬度60 mg/L以下の軟水』であるとされています。

pH値

猫の尿はpH6~6.5の弱酸性が理想的と言われています。

尿のpH値が高くなり、アルカリ性に傾くと『ストルバイト結石』ができやすくなります。

逆にpH値が低くなり、酸性に傾くと『シュウ酸カルシウム結石』ができやすくなります。

つまり、尿のpH値が高くても低くても尿結石が出来てしまうんですね。

尿のpH値は食事にも左右されますが、飲み水には中性のものを選ぶのが安心です。

という事で、猫の飲み水には『pH7程度の中性』が望ましいとされています。

わが家の飲料水の性質は?

さて、わが家の飲料水は井戸水であるとお話ししました。

日本の水系は比較的硬度が低いので、水道水はほとんどが硬度100 mg/L 以下の軟水で、全国の平均値は大体50 mg/L 程度だそう。

しかし、地下水を汲み上げている井戸水は地中のミネラル分を含むので硬度は高くなる傾向にあります。

さらにわが家は深井戸で、地下40mの深い地層から水を汲み上げています。

地下水は雨水などが地表から浸透して地下の地層に溜まるものなので、深くなるほど地下を通る距離が長く、その分地中のミネラルを多く含むことになり、結果硬度が高くなります。

飲料水としての水質検査をする前に、簡易キットで硬度を測ってみたことがあるんですが、その結果がこちら。

見た目の判断になるのでおよそではありますが、100~200の間であると思われます。

猫に飲ませるのにはちょっと抵抗ある硬度ですよね。。

じゃあどうするか。

実はわが家、『軟水器』を導入しているんです。

井戸の直下に軟水器を設置して、家に引き込まれる水が全て軟水になるようにしているので、蛇口をひねれば軟水が出てくるというわけなんです。

わが家の軟水器。 シートで包まれているのがイオン交換樹脂の筒と本体。 ゴミ箱みたいなものの中に洗浄塩が入っています

軟水器とは、水の中にイオンの状態で溶けている鉄・マンガン・カルシウム等をイオン交換樹脂に吸着して取り除く装置です。

ミネラル分が樹脂にめいっぱい吸着されると効果が無くなるので、定期的に洗浄して樹脂を初期の状態に戻さないといけないんですが、洗浄は自動でやってくれるので、私たちがすることは洗浄に必要な塩を補充するだけ。

これは猫のためだけではなく、家の設備がミネラル分でダメージを喰らうのを防ぐ目的もあるので、井戸水を利用することが決まった時点で導入を決めていました。

さて、軟水器を通した後の水質がどうなったか気になりますよね?

その検査結果がこちら!

硬度1未満!

ホントかよ~と言いたくなる数値ではありますが、硬度が劇的に下がったことは間違いありません(簡易テストでも色がかなり薄いので)。

pHも7.7と中性に近い数値で、その他も特に問題なく、飲料水として『水質基準に適合』との評価を頂きました✨

これで安心して猫に飲ませることができます😊

よかった~✨

まとめ

猫の飲み水として望ましい水は

  • 硬度 60 mg/L 以下の軟水
  • pH7に近い中性の水

ということで、上水道が通っているおうちであれば、水道水で全く問題ありません。

わが家の水は、軟水器のおかげでかなり猫に良い水になっていて安心しました。

食品の中にも猫の尿をアルカリ性や酸性に傾けてしまうものがあるので、総合栄養食を適切にあげていれば問題ありませんが、その他の食品やおやつをあげる際には気を付けましょう。

猫ちゃんの健康のために、食事だけでなく水にも気を遣ってあげたいですね。