猫砂探しの旅~イタリア産の高級砂編~
鉱物の猫砂は猫に人気で、しっかり固まるので掃除がしやすいという利点がありますが、やはり砂ぼこりが気になります。
海外産の鉱物の砂はほこりが立ちにくいけどお値段が高く、手を出せずにいたんですが、そんな高級猫砂のひとつを思い切って試してみる事にしました。
高級猫砂を試したきっかけ
現在、わが家では比較的ほこりの少ない鉱物の砂を探して使っていますが、掃除が行き届かないところにはどうしても白い粉が溜まってしまいます。
以前から時々ちくわが咳き込む姿が見られるんですが、ベントナイト(猫砂の原料)の粉も体には良くないんじゃないかな・・・という不安もあり、ベントナイト以外の砂も検討しようとしていたんです。
同じベントナイトでも、アメリカやヨーロッパの砂は質が良く、ほこりが立ちにくいものがあるという事は知っていたんですが、そういう砂はちょっとお高いので候補に入ってなかったんですよね~。
先日、猫用全自動トイレの情報を見ていて、便利だな~なんて思っていたんですが、そこで使われる猫砂がちょっと気になりました。
全自動トイレで使う砂は、固まった部分とそうでない部分をきちんと選り分けるために粒径が小さくよく固まるタイプである必要があり、回転して砂を分けるためほこりが立ちづらいものの方がいいらしいんです。
それに最適な砂として紹介されていたのが『セリーム バイオサンド』でした。
イタリアの高級猫砂『セリーム バイオサンド』
『セリーム バイオサンド』は、イタリア北部にあるSelim社が製造しているベントナイトの猫砂で、ヨーロッパの中でも質が良いと長年愛され続けている商品。
日本では(株)オーエフティーが正規輸入代理店として取り扱っています。
通常価格は一袋約6Lで1760円の商品ですが、販売店によってはまとめ買いで1500円以下/袋で購入できるところもあります。
いずれにせよ、普段の猫砂は約600円/袋(8L)とかで購入していることを考えると、倍以上する高級品です。。
今回試してみようと思ったのは、次のような特徴を挙げている人が多かったため。
- ほこりがほとんど立たない
- 凝固力が高いのでトイレの底に到達しない
- しっかり固まって崩れない
- 砂が細かく、少ない量でオシッコを固めるのでロスが少ない
これが本当なら掃除がすごくラクになるし、価格が高いとはいえ”持ち”を考えると意外とコスパはいいのかもしれない。
ものは試しと、思い切って購入することにしました。
買ってみました
私が購入した店では、2袋セットで2500円+送料でした。
届いた箱は、猫砂2袋の割には小さく感じましたが、合計15kgなのでメッチャ重かったです。。
パッケージの表示では、
- 粒サイズ:0.5~1.5mm
- 吸水力:250%より大きい
- かさ密度:1kg/L
となっていますね。
1kg/Lということは、7.5kgのこの商品は約7.5Lって事になりますが、実際には6Lくらいです。
いつも買っている『スーパーDC300』の8Lより明らかに少ないですし、Amazonでは6Lって書いてありました。
吸水力が250%って、例えば100mlの砂で250mlの水を吸水できるって事ですかね??そんなに吸うかな?
パッケージは全て英語とイタリア語ですが、日本語の取り扱いガイドが同封されていました。
砂粒は確かにかなり細かいですね~。
これでほこりが立たないってホントかな?って感じです。
天然の鉱物からできているという情報だけで、この青い粒の色は何からきているのか、などという説明はパッケージにもネット上にも見つけられませんでした。
ほこりは立たない?
ダーッと勢いよく注いでみたんですが、確かにほこりの舞いが少ないですね!
ライトで照らしてみるとさすがに見えます。
これまでの砂で同じ事をやってないので比較は出来ませんが。
”ほとんどほこりが出ない”というと言い過ぎかもしれないですが、少なくとも今使ってるものよりは格段に少ないです✨
フローラルの香り付きなんですが、私にはベビーパウダーっぽい香りに感じました。
1袋では少なかったので、1.2袋分くらい入れたところです。
スコップで掻いてみると、本当に細かくてサラサラした砂ですね~。
いい香りがしますが、砂埃はあまり気になりません。
猫たちの反応・使用感
砂場の砂みたいなので、みんなテンション上がって掘りまくるかと思ったんですが、意外にもあんまり反応してない・・・?興味ないのかなぁ。。
と思っていたら、しばらくしてなるとがオシッコしてました。
オシッコ直後はこんな感じ。
持ち上げてみると、きれいにオシッコの形ですくえます。
ただ思ったほどガッチリ固まるタイプではなく、ちょっと変な形だったのでポロッと崩れちゃいました。
固まった後もスコップを突っ込むとサクッと割れる感じですね。
翌朝見ると、メッチャ使われてました!
吸水力が高いので、真ん中の方にしてあるものはコロッときれいにすくえて、スコップを揺らせばかかっている砂もサラサラと落ちていきます。
多少崩れても、全体の砂が細かいので取りこぼした塊はすぐ見つけられましたよ✨
粒が小さいぶん最小の砂でオシッコを固めるのでロスが少ない、というのは確かで、ゴミの量がいつもの半分くらいで済みました👍
壁際にしてるオシッコも割ときれいにポロッと剥がれました。
掘り過ぎて底の方や角にしてあるものは、いつもの砂だと硬い粘土のようになってかなり力を入れないと剥がれない場合があるんですが、この砂はガッチリ固まらないので逆に取りやすい。
砂粒が小さいので、周りへの飛び散りは結構ありますね。
砂がサラサラしてて掘りやすいというのもあるかもしれません。
つみれがトイレに入るところを目撃したんですが、これまでと違う感触にまだ戸惑っているようで、何度も出たり入ったりしてました・・・💧
一旦入ってみたけど・・・
なんか落ち着かないのかすぐ出ちゃって・・・
またすぐに入ってホリホリ・・・。
最終的に、無事ウンチできました😆
この砂のスゴイところはその消臭力!
オシッコの塊に鼻を近づけて匂っても、砂の香りがするだけで全然臭わないんですよ!
ウンチは完全にコーティングされるわけではないので多少臭いますが、それでもかなり軽減されます。
数日経って、これまで一番人気だったスーパーDC300を入れたトイレの使用頻度がかなり減り、今やほぼバイオサンドで用を足している状態です!
ただひとつ問題が・・・。
ちくわがメッチャ掘る!異常なまでに掘る!
そして砂を掻き出しちゃうんです。。
あんまり掘るので不思議がってギャラリーが・・・。
何やってるんだろう?
お尻を嗅がれてもお構いなしに掘る!
こんなに砂がこぼれちゃいました・・・💦
高級な砂なので、かき集められるだけ集めて戻すんですが、トイレをする度にこうなのでちょっと大変・・・。
ちりとりだけではきれいに出来ないので、いちいち掃除機をかけないといけないんですよね。。
ちくわの様子を見ていると、オシッコをした後不思議そうに砂を掻き、トイレの淵や外に出た砂を一生懸命嗅いでいる・・・。
私の推測ですが、感触が不思議なのもあるでしょうが、あまりに臭わないので、自分オシッコしたよね・・・?オシッコどこ行ったんだろう?と確認しているんじゃないでしょうか。
慣れたらしなくなるならいいんですが。。
まとめ
『セリーム バイオサンド』を使用した感想をまとめるとこうです。
≪良いところ≫
- 砂埃は全く立たないわけではないがかなり少ない
- 消臭力がスゴイ
- ガッチリ固まるわけではないがすくいやすい
- 崩れても比較的回収しやすい
- 吸水性が良く、砂のロスが少ない
- ゴミが減らせる
≪気になるところ≫
- 砂粒が小さいので飛び散りやすい
- ちくわが掻きだす
使用を始めて今日で5日目なので、周辺の砂ぼこりの溜まり具合はまだ分かりませんが、見た感じではそれほどほこりが舞ってないのでかなり軽減できそうです。
そういえば、掃除中にいつものように空気清浄機が騒ぎ出さなかったような気が。
価格はいつもの砂の倍以上ですが、オシッコ一回分の砂の使用量は半分くらいで済んでいるので、結果的にコスパはあまり変わらないのかも!?
掃除自体はとてもラクになったので、そういう意味でも価値がありますね~。
ある程度砂が飛び散るのは仕方ないですが、フード付きのトイレなら多少は抑えられるでしょうし、ちくわの掻き出しさえ収まってくれればかなり使える砂だと感じました✨
しばらく使ってみて、砂ぼこりの溜まり具合、ちくわの掻き出し、コスパの問題がクリアできそうなら乗り換えを検討してもいいかも!
いやー、使ってみるもんですね。
これは本当におススメできるいい砂です!