私の好きな猫画家たち
私は猫という動物が好きですが、猫のぬいぐるみなどはあまり好きではありません。
なぜかというと、猫は美しくて造形が完璧なだけに、どんなに可愛らしく作っても本物のような魅力を感じられないからなんですよね😚
そんな私ですが、好きな猫の画はあります。
それは、必ずしも本物の猫のようではなくても、猫の魅力を見る側に存分に伝えてくる表現力と、猫に対する愛が感じられる作品だからだと思うんです。
そんな猫作品を生み出す、私の好きな日本人作家をご紹介したいと思います。
猫の作品を多く描いている作家さんはたくさんいらっしゃいますが、今回はあくまで私個人の好みで選ばせて頂いております😊
※作品はなかなか載せられないので、Twitter情報などをメインで載せています。
おちょぴ
あと少しだけど一旦中断して先にお仕事を。 pic.twitter.com/t8PxFKqG3a
— おちょぴ*1/12~31 個展「猫の愛で方2」仙台 猫専門またたび堂 (@tagomagoooooo) October 7, 2021
【主な画の種類】アクリル画
おちょぴさんの画の最大の魅力は、一目で惹きつけられるその美しさ✨
繊細なタッチながら、生きてる!?と思えるくらい生命力あふれる猫をはじめとした動物と、その周りに散りばめられた花や蝶で構成された作品は、外国の映画のワンシーンのようでもあり、日本画のようでもあり、独特の世界を持っています。
おちょぴさんの作品には、猫と一緒に人間の女の子がよく描かれます。
女の子はあくまで猫の『付属品』という位置づけだそうですが、この女の子たちもすごく素敵なんですよね~。
ねこの引出し(@nekonohikidashi)さまでの個展は本日最終日です!
よろしくお願い致します🐾 pic.twitter.com/bB0CupfGra— おちょぴ*1/12~31 個展「猫の愛で方2」仙台 猫専門またたび堂 (@tagomagoooooo) December 1, 2020
自身の飼い猫ちゃんをモデルにした作品も多いおちょぴさんですが、猫が好き過ぎてただ可愛い猫を描くことに抵抗があり、初めのうちはうまく描けなかったそうです。
描いているうちに猫の性格も表現できるようになったというお話どおり、どの猫ちゃんも全然媚びてない感じがいかにも猫らしく、『うちの子もこういう顔する!』と思えるくらい自然で可愛らしいんですよ😊
作品があまりに素敵なので、イラストを無断で使用してグッズ販売している業者もたくさんあるくらい。。
Amazonで販売されているものは全て無許可の違法販売ですので、絶対に買わないでくださいね!
以前はオーダーも受けていらっしゃいましたが、現在は受け付けていません。
グッズ販売はコチラから
くまくら珠美
習作: 横たわる白猫
ポストカードサイズ原画
本日9/6の夜にポストカードサイズ原画数点をオンラインサイトにアップ予定です。詳細はまたインフォいたします🙏 pic.twitter.com/07MS98aSwI
— くまくら珠美 (@nekomatashinan) September 5, 2021
【主な画の種類】透明水彩画
くまくら先生の描く猫は、みんな丸っこくて無表情で、人間のように立って歩いたりとすごくユーモラスなんだけど猫らしい猫、という感じ。
色んな本で絵を担当されているので、どこかで目にしたこともあるかもしれませんね。
Twitterで小さい水彩画を一枚仕上げる動画をアップされていることがあるんですが、迷いなく筆が動いていって、適当に描いているようで(失礼💦)最後にはすごく素敵な作品になるのには感動します✨
寒くなって来ました。お車に乗る前にボンネットを開けてエンジンルームを確認してください。
猫ちゃんたちが暖を求めて入り込んでいるかもしれません。
(ボンネット叩きすぎは奥に行ってしまうそうなので注意)#猫バンバン#ボンネットコンコン#エンジンをかける前に中を確認 pic.twitter.com/vgNoTNjtmd— くまくら珠美 (@nekomatashinan) December 16, 2020
横たわる猫の絵はつみれにそっくりで、全然リアルじゃないのにリアルな猫を感じさせる不思議。。
くまくら先生も2匹のちゃんと暮らしていて、Twitterにも度々登場します😊
おひさま まぶしいよ(つ pic.twitter.com/auGV99l4Bl
— くまくら珠美 (@nekomatashinan) November 10, 2021
グッズも販売されていますが、どれもすごく味があってデザイン的にも素敵なので、色々欲しくなっちゃいます😚
公式サイト
グッズ販売
ヒグチユウコ
イギリスの出版社から出ている海外版ポストカードブック、Amazonでお求めになれます。
絵が日本版と少し違います。https://t.co/wmiMNZUWfK pic.twitter.com/Wltb6wJceB— Yuko higuchi ヒグチユウコ (@nekonoboris) January 10, 2021
【主な画の種類】透明水彩画+ミリペン
GUCCIなどの有名ブランドともコラボする、超売れっ子作家さんです。
ヒグチユウコ先生の絵は、とにかく緻密!
動物や植物、女の子をモチーフとした作品が多いんですが、たまに不気味な生物が現れるし、独特な線画を際立たせるように色味は抑えた作品が多く、その緻密さと相まってすごく不思議な世界観を醸し出しているんです。
ヒグチ先生もミリペンで絵を描く動画をよくアップされていますが、すごく簡単な下絵だけで白い紙に細かい線が埋め尽くされていく様子は、まるで魔法を見ているみたいで引き込まれてしまいます。。
#ヒグチユウコ展circus #上田市立美術館
ポスター制作動画1@higuchiyukoten pic.twitter.com/z69VjtJhZq— Yuko higuchi ヒグチユウコ (@nekonoboris) May 9, 2021
ヒグチ先生の描く猫は、猫でありながら基本的に4つ足で歩くことはありません。
しっかりと2足歩行をし、洋服を着ていることも多いので猫っぽくないんですが、しっかりと猫なんですよね~。
愛猫ボリスちゃんもモデルとしてよく登場するので、猫らしさがにじみ出ているのも納得。
ボリスさんの監視の元、
締め切りに遅れつついくつかの仕事が終わった…
データ送って次の仕事せねば。 pic.twitter.com/goZwfNBfRJ— Yuko higuchi ヒグチユウコ (@nekonoboris) October 3, 2021
Twitterではこんな面白いイラストもたくさん投稿されていて、ご本人は結構ユーモラスな方のようです😊
六本木でドラえもんの展示をやっていて、あまりにもしりあがり寿先生のドラえもんが素敵で是非にも行かなくては!
いま友達とラインで見ないでドラえもんを描く、というのをやったのでみてください。とても記憶は曖昧だとドラミで証明されました。 pic.twitter.com/IVujwBjIBs
— Yuko higuchi ヒグチユウコ (@nekonoboris) November 23, 2017
公式サイト
グッズ販売
久下貴史
ニューヨーク在住の画家。
元々は人物画を得意としていたようですが、ニューヨークで数匹の猫たちと暮らすようになってから猫絵を描くことに目覚め、その猫世界は『マンハッタナーズ』のブランド名で商品化されています。
私は子どもの頃からマンハッタナーズが大好きで、いくつかグッズも持っていましたし、現在愛用中の日傘もこのブランドのもの✨
モデルは歴代の飼い猫ちゃん達なので、作品名に愛猫の名前が付いているものが多いです。
かなり抽象的でデフォルメされているんですが、ふわふわとした質感が伝わってくるような猫とマンハッタンの街並みが相まって、すごーくオシャレな雰囲気の作品ばかりなんです。
作品は、『ジグレー版画』というキャンバスに印刷された版画として販売されているので、自分の家にお迎えすることも可能です(決してお安くはないですが…)。
マンハッタナーズオフィシャルオンラインショップ
山口マオ
『マオ猫』と呼ばれる、独特の雰囲気のあるネコキャラを生み出した作家さん。
昔、私が好きだったバンドのCDジャケットのイラストで知って、その空気感にやられました😆
これはネコ?ヒト?と思うような、ひょろ長く立って歩く猫。
猫と人間が逆転したようなイラストもあり、ちょっと皮肉でユーモラスなマオ猫たち。
なぜこんなキャラクターが生まれたのか、次のインタビュー記事で答えられています。
小さい頃から猫好きで、大学時代に友人が飼っていた猫の世話をしていたんです。するとこの猫がどんどん増えて、猫の世話をしているのか、はたまた猫に世話をさせられているのかわからなくなってきましてね(笑)、その頃から猫と人間とが逆転したような発想が絵の中に生まれてきました。また元々世の中の偉そうにしている大人に対する反抗心があったので、そんなひねくれた思いを猫が引き受けてくれたのかと思います。
『ローカルニッポン/無印良品』より引用
山口さんは南房総の出身で、地域に根ざした活動としてギャラリーショップ『海猫堂』をプロデュースしており、定期的に個展や企画展を主宰されているそうです。
グッズ販売
おかべてつろう
とりあえずねる pic.twitter.com/TBdDY90EuO
— おかべてつろう (@okabe_tetsuro) November 25, 2021
【主な画材】ボールペン、色鉛筆、アクリル絵具
おかべさんの作品は物語やメッセージ性があって、きれいな線画とふんわりとした色合いが優しい世界を作り上げています。
おかべさんにはアーティスト名が2つあって、ねこの絵は『おかべてつろう』、それ以外の絵は『岡部哲郎』と使い分けているそうです。
猫画専用のクレジットがあるという事からも、猫画に対する思い入れが窺えますね。
おかべさんも猫ちゃんと暮らしていて、SNSにも時々登場しますよ。
とりあえずねる pic.twitter.com/TBdDY90EuO
— おかべてつろう (@okabe_tetsuro) November 25, 2021
公式オンラインショップ
NEKO KEN(ねこけん)
ねこのアイスクリーム屋さん!! pic.twitter.com/NhsI0EsMYr
— なみそ📗今日も猫だまり発売中 (@omochi_nam01) July 27, 2021
【主な画の種類】切り絵
彼は立派なクリエイターですが、実は現在小学2年生‼
カワチ画材さんからグッズも販売されていますが、売上金の一部は猫の保護団体に寄付されているそう。
子どもらしい感性で次々と作品を生み出しているんですが、そのセンスに脱帽!
マジックで描いた線を切り出し、色紙を組み合わせて画を作るんですが、デザイン性といい色彩感覚といい、本当に天才的。
現代アート作品といってもいいくらいのクオリティでありながら、子どもならではの可愛らしい題材もあって癒されます✨
モデルは主に自宅で一緒に暮らしている数匹の猫ちゃんたち。
猫モデルに見守られながら作業をするその製作風景も、すごーくほっこりします😊
Twitterのアカウントは彼のお母様のものですが、その暮らしぶりも素敵で、すごく楽しそうな雰囲気が伝わってくるんですよね~。
「いなり!出来たよ!」とモデルになった白猫のいなりに切り絵を見せに行った息子。 その猫への愛とあたたかい気持ちが作品から溢れている。。 pic.twitter.com/07yND61794
— なみそ📗今日も猫だまり発売中 (@omochi_nam01) November 19, 2021
いやはや、将来が楽しみなクリエイターさんです✨
素敵な猫画家は愛猫家
どの作家さんもすごく個性的で、全く違うテイストの猫作品たち。
共通しているのは、みなさん猫と暮らしていること。(過去も含め)
愛猫家ならではの視点で描かれているから、画の中の猫たちが生き生きとしていて素敵だなぁ、と感じるんでしょうね。
こんな風に愛猫を表現出来たら楽しいだろうなぁ。
私もうちの猫たちを描いてみようかな…なんて気分になっちゃいました😊